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無意識 精神分析 osakashinri

夢と無意識――心の世界をともに歩む

 精神分析の創始者フロイトは、人の心には「無意識」が存在することを発見しました。そして、夢は無意識を知るための重要な手がかりであると気づきました。他にも、言い間違いなどの「失策行為」に無意識が表れると考えました。

 精神分析では、私たちが普段は意識していない心の世界が、夢の中に姿を現すと考えています。皆さんは、最近どのような夢をご覧になったでしょうか。

 私自身、子どもの頃には、怖い怪物に追いかけられたり、奈落の底へ落ちるように足場が崩れたりする夢をよく見ていました。一方で、奇怪な世界を彷徨い歩いて抜け出せなくなったり、この世のものとは思えないほど美しい情景や音色に心を打たれたり、あるいは、可笑しくも温かな体験をした印象的な夢の感触は、今でも心に残っています。

 このように、実り豊かで温かな世界から、戦場の渦中にいるような過酷で苦しい世界まで、人の心には多様な「生きた世界」が広がっています。私たちは、こうした耐えがたいほどの苦痛に直面すると、心の世界のバランスを保てなくなり、「生きづらさ」や「不適応」と呼ばれる状態に陥るのかもしれません。自分では意識できない思考や感情、あるいは願望に突き動かされ、それらがいわば「舞台裏」から私たちの行動に影響を及ぼし続けているのです。

 精神分析的心理療法は、面接室という安全な空間の中で、一人では抱えきれない心の世界を、セラピストと共に、ゆっくりと体験しながら、理解していくプロセスです。

大阪心理臨床研究所セラピスト 2026年4月12日