専門家向け研修会「Bionを学ぶ、活かす―理論と臨床への道」
IPPO 主催 オープンセミナー Bion, W.R.を学ぶ、活かす ―理論と臨床への道―
精神分析の歴史において、W.R.ビオンは卓越した精神分析家であり、非常に独創的な思想家でもあります。今日、彼の多くの著作や関連書が翻訳され、私たちがビオンの思想に触れる機会は格段に多くなりました。
しかし、その理論や臨床知見は「難解」であることでも知られ、独力で読み解き、日々の臨床実践にどう活かせばよいのか戸惑いを覚えたことのある方も少なくないのではないでしょうか。
本セミナーは、ビオンの思想に初めて触れる方にも安心してご参加いただける構成となっています。難解な概念を私たちの身近な「日常臨床」や「面接の場」に引き付けながら、その意味を講師とともにじっくりと探索・咀嚼していきます。ビオンへの「入り口」として、どうぞお気軽にご参加ください。
ビオンの理論と臨床の全体像をわかりやすく概観した上で、日々の臨床で特に役立つ重要な概念をピックアップし、丁寧に解説・ディスカッションを行います。
◆ プログラム構成
◇ 第1回 2026年7月12日(日)
- テーマ:「ビオンへの入り口」
- 講師:清野 百合 氏 / 指定討論:和田 良久 氏
- 内容:この回では、精神科医としてのビオンがどのようにして精神分析家ビオンへと至ったのか、その足跡を辿ります。豊富な臨床経験を通じて、彼が「K(知ること)による変形」から「O(存在の本質・究極の真実)による変形」へと臨床の軸足をどのように進めていったのか。初めて学ぶ方に向けて、まずはビオンの全体像を分かりやすく俯瞰・概観します。
◇ 第2回 2026年10月18日(日)
- テーマ:「コンテイニングモデルとアルファー機能」
- 講師:飛谷 渉 氏 / 指定討論:竹山 陽子 氏
- 内容:人が人として成長するためには、他者と心を通わせ、他者に受け入れられ、理解される体験が不可欠です。ビオンは、この二者間における心の接触や相互作用のあり方を「コンテイニング(包み込み)」という言葉で表しました。そして、そこで機能する心の働きを「アルファー機能」と名づけています。 本回では、このアルファー機能とは具体的にどのようなものなのか、どのように生まれ、どのように心に根づいて(内在化されて)いくのかを解説します。また、この機能が欠如したり破綻したりした際、臨床の現場や患者さんの心にどのような影響が生じるのかについても言及していきます。
◆ 開催概要・タイムスケジュール
- 日時:
- 第1回:2026年7月12日(日)13:00〜18:00
- 第2回:2026年10月18日(日)13:00〜18:00
- タイムスケジュール(各回共通):
- 前半:講義および指定討論(基礎から分かりやすく解説します)
- 後半:事例検討(実際の臨床場面に引き付けて理解を深めます)
- 開催方法:オンライン開催(Zoomを予定)
- 参加費:1回のみ参加:8,000円、両日一括参加:15,000円
◆申し込み・問い合わせ先