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子育てシリーズ「思春期の子どもを理解するには」①アンビバレントであることを受け止める

 「思春期」とは、皆さんもよくご存知のとおり、第二次性徴の発現(声変わりや乳房発育の時期)から性成熟(18~20歳頃)までの期間を指し、身体的に子どもから大人へと大きく発達する時期です。この時期は、身体の変化だけでなく、心も大きく変化していく時期であることは言うまでもないことでしょう。

 生命体としての人間が性ホルモンの影響を大きく受けつつ生きる最初のライフサイクルであり、心的葛藤が強い時期になります。そのため大きく心も揺れ動く”激動の時期”でもあります。

 これまで親に何でも話をしてくれていたのに、急に口数が減り、何か声をかけても「うるさい」と言い返してくるようになったり、親のほうも子どもの変化に不安になり、腹も立ったり、情けなく思ったりすることもあるかもしれません。

 よく言われる「思春期だから」と自分を納得させようとしても、「本当にそれだけなのかしら?友達ともしかしたらうまくいってないのかもしれない、どうしよう…」など、心配する気持ちも募っていくかもしれません。思春期の子どものことをどのように理解していってあげればよいのでしょうか?

 思春期の子どもの心を理解するために、いくつか参考になりそうなポイントをお伝えしたいと思います。

 今回のコラムでは、「アンビバレントであることを受け止める」ことについて取り上げます。

1.アンビバレントであることを受け止める

 この時期の子どもたちは、まだまだ親に甘えたい気持ちもある一方で、親から離れて自立していきたい、と思う気持ちもあり、その両方の気持ちをいったりきたりして揺れ動きます。こうした両価的な心理状態をアンビバレントと呼んでいますが、そういった心の状態を受け止めてあげることが大事です。親に反抗的になる態度の裏には、甘えたい気持ちと自立したい気持ちと、その両方が入り混じっています。単に反発したいというだけではないからこそ、厄介なのです。親としては、どちらの気持ちもあるということを念頭に置いているだけで、少し対応する気持ちに余裕ができるかもしれません。親を苛立たせる態度であっても、そこには複雑な気持ちがあると思えば、多少は寛大に見守ってあげようかと思えるでしょう。